あなたの暗号資産運用は投資？投機？違いをやさしく解説

「ビットコインやアルトコインを買っているけど、

それって投資？それとも投機？」

暗号資産に興味を持ち、

実際に購入している人の中には

「資産を増やすために投資している」

と思っている方も多いでしょう。

しかし、その運用方法によっては、

知らず知らずのうちに 「投機」 になっていることもあります。

・2級FP技能士、証券外務員

・投資経験がほぼゼロで資格を活かしきれていない

・将来の漠然とした不安を払拭すべく一念発起

・正しい知識を広めて同じ悩みを持つ人と一緒に安心できる未来を目指す

この記事を書いた人

「長期保有＝投資、短期売買＝投機」と単純に分けられるものではありません。

本質的な違いを理解しないまま運用してしまうと、

「思っていたのと違った」

「リスク管理ができていなかった」と後悔することも。

では、投資と投機の違いとは何なのか？

暗号資産の世界ではどう捉えればいいのか？

この記事では、

投機と投資の違いを明確にしながら、

自分がどちらのスタンスで暗号資産を運用しているのかを考えるヒントについて解説します。

投機と投資の違いとは

投資とは

投資とは、

価値が成長することを期待して資産を運用すること です。

• 長期的な視点で資産を増やすことを目的とする
• 企業やプロジェクトの成長、技術革新を信じて資金を投じる
• 価格の変動だけでなく、価値そのものに注目する

例えば、

• 「ビットコインはデジタルゴールドとして今後さらに価値が高まる」と考え、10年以上保有する。
• 「このブロックチェーン技術は金融の仕組みを変える」と期待し、そのプロジェクトのトークンを買う。

これは、価値の成長に基づいた投資と言えます。

投機とは

投機とは、

価格の変動を利用して短期間で利益を得ることを目的とする行為 です。

• 短期間での値上がり・値下がりを狙う
• 価格の動きに注目し、価値の成長にはあまり関心がない
• ハイリスク・ハイリターンの傾向が強い

例えば、

• 「ビットコインが急騰しているから、今のうちに買って値上がりしたらすぐ売ろう！」
• 「このアルトコイン、SNSで話題になってるからとりあえず買っておこう！」

このような行動は、価格の変動を狙った投機となります。

暗号資産は投資と投機の境界が曖昧になりがち

暗号資産の世界では、

投資と投機の境界線がとても曖昧です。

例えば、

ビットコインは「デジタルゴールド」としての価値が認識され、

長期投資の対象として見られることが増えてきました。

しかし、

同時に短期間で大きく値動きするため、

投機対象として扱われることもあります。

また、

アルトコインの中には革新的な技術やプロジェクトに基づいて発行されているものもあり、

将来の成長を見越して投資する人もいます。

しかし、

実際には「急騰したら売る」

「話題だから買う」

といった動機で取引されることも多く、

結果として投機的な売買になっているケースも少なくありません。

「投資」と「投機」のどちらが正しい、

間違っているということはありませんが、

自分の資産運用がどちらに当たるのかを理解することが大切です。

投資のつもりが投機だった

多くの人が「このプロジェクトは将来性がある！」と思い、

アルトコインを購入します。

しかし、

その後の値動きを見て

「思ったより上がらない」

「一時的に上がったから今のうちに売ろう」

と売買してしまうことがあります。

これは最初は投資のつもりだったものの、

最終的に投機的な行動をとってしまった例です。

例1：アルトコインの将来性を信じて購入 → 短期間の価格変動で売却

• Aさんは「〇〇コインの技術は素晴らしい」と思い、1年保有する予定で購入。
• しかし、価格が30%下がったタイミングで焦って売却。
• 結果的に、そのコインは2年後に10倍になっていた。

このケースでは、

「本来の価値が高まるのを待つ投資」ではなく、

「短期の値動きに振り回された投機」となってしまいました。

例2：短期の急騰で売却 → その後さらに上昇

• Bさんは「このプロジェクトは有望」と考えて〇〇コインを購入。
• 価格が50%上がったので、「今のうちに利確しよう」と売却。
• その後、そのコインはさらに3倍に。

短期間で利益を得たものの、

長期的な成長を考えれば売却しないほうがよかったかもしれません。

投資と投機を見極めるためのチェックリスト

投資と投機の違いを理解した上で、

自分の運用スタイルがどちらに寄っているのかを把握することが大切です。

以下のチェックリストを使って、

自分の暗号運用資産が「投資」か「投機」かを確認してみましょう。

1. 購入の理由が明確か？
2. 購入前に十分なリサーチをしたか？
3. 売却のタイミングを決めているか？
4. リスク管理ができているか？

一つずつ見ていきます。

購入の理由は明確ですか？

• 〇〇コインを購入した理由をすぐに説明できますか？
• ただの価格上昇を期待して買っていませんか？

購入前に十分なリサーチをしましたか？

• そのコインやプロジェクトの技術、目的、将来性を理解していますか？
• 「なんとなく」「流行っているから」ではなく、合理的な判断で買いましたか？

売却のタイミングを決めるのは？

• 価格が下がってもホールドする根拠を持っていますか？
• 一時的な値動きに振り回されて売却していませんか？

リスク管理ができる？

• 一つのコインに資産を集中投資していますか？
• 資産全体の中で、暗号資産の割合が高くなっていませんか？

まとめ:自分の運用スタイルを理解しよう

ここまで、投資と投機の違い、

暗号資産における境界線、

そして自分の運用スタイルを見極める方法について解説してきました。

暗号資産を運用するときに意識するポイントは、

• 目的を明確にする：長期の資産形成が目的なのか、短期の利益推移なのかを明確にする
• 情報収集を徹底する：価格の動きだけでなく、技術や市場の動向も学ぶ
• リスク管理を意識する：分散投資や適切な資産配分を考える

「投資」と「投機」のどちらが正しいというわけではなく、

大切なのは自分のスタイルを見据え、

納得のいく方法で資産運用を行っていきましょう。

管理人：ベルツリー

2級FP技能士・証券外務員

フリーランスの事務職で生計を立てている。お金の勉強をしようと一念発起。2級ＦＰ技能士、証券外務員を取得するも、投資経験はほぼゼロ。将来に対する不安を払拭すべく、投資の勉強を本格的に始める。